クアラルンプール市街

大東亜戦争におけるクアラルンプールの歴史
クアラルンプール市街・独立広場(ムルデカスクエア)周辺・マレーシア警察博物館 (MUZIUM POLIS DIRAJA MALAYSIA)・マレーシア国立博物館(MUZIUM NEGARA)マレーシアの首都クアラルンプールは、19世紀半ばに...

クアラルンプール市街の戦跡一覧

独立広場(ムルデカ・スクエア)周辺

独立広場(ムルデカ・スクエア)はイギリス植民地時代の行政の中心地であり、社交クラブやクリケット場が作られた。中央の国旗掲揚台は高さ約100mで、国旗掲揚台としては世界一高い。昭和32年(1957年)8月31日の独立を期に、それまで掲げられていたイギリス国旗が降ろされ、当時のマラヤ連邦国旗が掲げられた。

この建物は明治30年(1897年)に建設されたムーア風レンガ造りの建築物で、イギリス植民地行政府の事務局ビルであった。現在は最高裁判所になっている。中央に高さ41mのドーム屋根の時計塔がある。

明治40年(1907年)に郵便局として完成した建物で、現在は裁判所となっている。

明治38年(1905年)にマレー鉄道の建物として完成したもので、現在は「テキスタイル博物館(MUZIUM TEKSTIL NEGARA)」となっている。

これらのコロニアル様式の建築物は、本国の欧州古典建築様式が熱帯気候に適用するようにアレンジされ、伝統的なマレー建築の手法を取り入れたものである。オープンエアの渡り廊下や高い天井が特徴である。

この建物はイギリス植民地時代の明治21年(1888年)に銀行として建設され、日本占領下では電気通信省として使用された。戦後は再び銀行として昭和30年(1965年)まで営業していた。

平成14年(1996年)からは「国立歴史博物館(MUZIUM SEJARAH NASIONAL)」として公開されていた。現在は収蔵品は「国立博物館(MUZIUM NEGARA)」に統合する形で閉鎖されている。

「独立広場(ムルデカスクエア)周辺」の歩き方
Ampang線、Sri Petaling線、Kelana Jaya線のMasjid Jamek駅が最寄り駅である。駅を出てJalan Tun Perak通りを北東に300mほど行きJalan Raja通りを左折すると、100mほどで独立広場の広大な芝生が見えてくる。芝生の中央に国旗掲揚台がある。

Jalan Raja通りに面して西側に、北から順に旧イギリス植民地政府事務所、旧郵便局、旧マレー鉄道の建物が並んでいる。旧電気通信省は独立広場の南側である。

マレーシア警察博物館(MUZIUM POLIS DIRAJA MALAYSIA)

「マレーシア警察博物館」はマレーシア警察関連のものを収集した博物館であるが、大東亜戦争中の日本軍、英軍の装備品も収蔵されている。

「博物館」は屋内展示と屋外展示からなる。

入口近くに展示されている警察用に使われていた五人乗りのセスナ「U 206 G-4」である。

日本軍の装備としては「四一式山砲」が屋外展示されている。

屋内展示には日本軍軽機関銃・軍刀・砲弾・鉄兜などの兵器・装備品、軍政時代の日誌などがあるが、撮影は不可である。

展示されている英軍の大砲は、英国統治時代の年式の古い大砲が中心である。

展示内容詳細
・四一式山砲
・英軍大砲

「マレーシア警察博物館(MUZIUM POLIS DIRAJA MALAYSIA)」の展示内容
四一式山砲中庭を更に進むと、日本軍の「四一式山砲」が展示されている。「四一式山砲」は明治41年(1908年)に制式化され、大東亜戦争全期間を通して主に歩兵連隊の支援砲として広く使用された。砲身の下に取り付けられている四角い筒は駐退復座機であ...

「マレーシア警察博物館(MUZIUM POLIS DIRAJA MALAYSIA)」の歩き方
KTM Komutar線のKuala Lumpur駅が最寄り駅である。Kuarla Lumpur駅からJalan Damansara通りを北へ(駅を出て右手)300mほど進むとロータリーがある。このロータリーをJalan Perdana通りへと左折する。Jalan Perdana通りは300mほど進むとT字路となるが、Jalan Perdana通りはここを左折して続くのでJalan Perdana通りを更にすすむ。左折してから500mほど蛇行した道を進むと、右手側に「博物館」の入口がある。

入場料:無料
開館時間:10:00-18:00
休館日:月曜、祝日
HP:http://www.muziumpolis.com/index.htm
(2010年現在)

マレーシア国立博物館(MUZIUM NEGARA)

「マレーシア国立博物館」は、マレーシアの文化や自然を展示する博物館である。
建物はマレーの伝統建築を模している。各民族の伝統的な服装や習慣や、古代から現代に至るまでの歴史の紹介など、展示内容は幅広い。

大航海時代の帆船である。

数は少ないが、日本軍の装備も展示されている。これらの装備品は過去に「国立歴史博物館(MUZIUM SEJARAH NASIONAL)」に展示されていたものだが、「国立歴史博物館」閉鎖に伴って「マレーシア国立博物館」に移設された。

展示内容詳細
・日本軍装備品
・自転車(銀輪部隊)マレー鉄道の機関車

「マレーシア国立博物館(MUZIUM NEGARA)」の展示内容
日本軍装備品軍刀である。明治維新を経た大日本帝国は近代的な国軍を創設するために欧州列強国の様式を取り入れた。陸軍はフランスに範をとり、サーベルを軍刀として制式とした。兵器の進化に伴って各国で軍刀は廃止されていったが、第二次世界大戦の時点で軍...

「マレーシア国立博物館(MUZIUM NEGARA)」の歩き方
KL Sentral駅が最寄り駅である。KL Sentral駅は中央駅であり、複数の路線が入っている。駅の北側にはJalan Travers-Jalan Damansaraという大通りが通っており、これを渡った所が「マレーシア国立博物館(MUZIUM NEGARA)」の正面入り口となっている。
蒸気機関車は博物館の裏側の入り口付近に展示されている。

入場料:2RM
開館時間:09:00-18:00
休館日:祝日
HP:http://www.muziumnegara.gov.my/main/?c=Muzium_Negara_16&parent=Mengenai_Kami_2
(2010年現在)

大東亜戦争遺跡
「大東亜戦争遺跡」について「大東亜戦争全史」と並び、本サイトのメインコンテンツです。日本国内や東アジア・中部太平洋方面には、大東亜戦争に関する遺跡・遺物が多数遺されています。それらは、かつて戦闘が行われた場所であったり、当時の兵器類であった...
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