「ジンドリンカーズライン(獅子山周辺) 」の詳細

大東亜戦争における香港の歴史
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香港郊外
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「⑫トーチカ」

マクリホーストレイル5のコースに沿って17ヶ所の戦跡が遺されている。それぞれには①から⑰までの番号が付けられている。

⑫番、1930年代に築かれたトーチカである。外壁の厚さは約90cmと分厚い。射手以外に弾薬供給や機関銃冷却のために計14、5名の兵員が配置されていたようである。

案内板にはトーチカの平面図がある。前面に銃眼があり、後面に入口と貯水槽があったようである。

壁の中には通風孔が設けられている。ベッドなども設けられており、長期間詰められるように居住性にも考慮しているようである。

戦後まもなくは補強用の金属支柱なども残っていたようだが、金属として回収されてしまった。

「⑬⑭マーカーストーン」

⑬番、マーカーストーンである。この付近一帯のマーカーストーンは1930年台に立てられたものが多いが、これはそれらより30年ほど前の1900年代のものである。

新界がイギリスに租借されたとき、英軍はこの一帯を軍用地に定め、境界線にこれらのマーカーストーンを立てた。花崗岩でできており、側面に刻まれた「WD」は、「War Department」の略である。

⑭番、マーカーストーンである。このマーカーストーンは1m四方程度の大きさがある。

上面に記号が刻まれている。

記号は司令部やトーチカの所在を表している。説明板では記号の意味が解説されている。

例えば、「BN HQ」は「Battalion Headquarters(司令部)」、「PB」は「Pillbox(トーチカ)」数字はトーチカに割り振られた番号である。

「⑮地下通路」

⑯番、地下通路である。入口には鉄柵が設けられており、中に入ることはできない。通路の高さは1m程度であり、かがんでやっと通れる程度であろう。

中をのぞくと、5mほどまっすぐな通路の先がT字路となっているようである。内部は地下通路が張り巡らされているのであろうか。

「⑰マーカーストーン」

⑰番、マーカーストーンである。マーカーストーンは四角い石柱型のものが多いが、これは地中に埋設された状態となっている。説明板が横に設置されているが、もし説明板がなければその存在に気づくのは困難であろう。

長年の風雨のために表面の文字が削られ、読み取るのは困難である。

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